天王寺区は大阪市のほど中央に位置し、四天王寺を中心とした高層オフィスビルと家族連れに人気の緑地スペースがある広大なエリアです。北西に浪速区と中央区、東に東成区と生野区、南に阿倍野区と西成区が隣接しています。
天王寺区には日本最初の大伽藍で、聖徳太子の創建(593年)による四天王寺をはじめ、約200の社寺があり大阪市24区のうち最も寺院が多い区となっています。そのほか、さまざまな各所旧跡が多く歴史と伝統の息づく町です。
江戸・明治にかけて早くから住宅化が進み、特に明治以降は多くの学校や病院が立地したため、現在でも比較的閑静な住宅街です。
1889年には天王寺駅が開設、1903年には第5回内国勧業博覧会が開かれ、その跡地が現在の天王寺公園となりました。その天王寺公園をはじめ、緑豊かな公園が多く、大学から幼稚園まで70近い校園を有し美術館、動物園などの文化施設にも恵まれた文教の町でもあります。
医療面では大阪赤十字病院、大阪警察病院、NTT西日本大阪病院など設備のすぐれた大病院が数多く存在しています。
梅田・なんばに次ぐターミナル駅の天王寺周辺は隣接する阿倍野区の北端に位置する大阪阿倍野橋駅周辺の商業施設とともに「天王寺・阿倍野」と位置づけられ近畿地方でも有数の商業地域です。
天王寺公園内にある天王寺動物園や、2021年現在で日本一高いビルとされているあべのハルカス、近鉄百貨店、あべのキューズモール、天王寺Mioなど数多くの所業施設が密集しています。
区の中心駅となる天王寺駅は大阪府の泉州地域や中河内地域は南部、大阪市内の天王寺駅以南、奈良県や和歌山県などからの主要玄関口であり、優等列車も停車する。Osakaメトロ谷町線や御堂筋線たけでなく、JRの各線からでも最初のターミナル駅のため、奈良県民や和歌山県民の利用者も多いです。
人口は約75000人ほどで、大阪市24区のうち22番目と、比較的少ないですが、観光、ショッピングなどで訪れる方で毎日にぎわいを見せています。